涼感を誘う絵柄や陶器でできたうちわが並ぶ会場(京都市東山区・ギャラリー悠玄)

涼感を誘う絵柄や陶器でできたうちわが並ぶ会場(京都市東山区・ギャラリー悠玄)

 芸舞妓が夏のあいさつで得意先に配るうちわをテーマにした展覧会が、京都市東山区で開かれている。収益の一部を花街に寄贈する計画で、主催者は「コロナ禍で苦境に立つ花街と、発表の機会を失った美術作家の応援になれば」と話す。

 コロナ禍で収入が減少し、花街を去る芸舞妓がいることを報道で知ったNPO法人「京都藝際(げいさい)交流協会」(中京区)が企画。花街近くの東山区下河原町にあるギャラリー悠玄(ゆうげん)で開催している。涼を得るだけでなく、厄を払ったりスポーツの応援に使われたりするうちわからひらめいたイメージを、公募に応じた作家らが作品にした。


 芸舞妓が配る京丸うちわに、せりふがない吹き出しを描いて見る者の想像をかき立てる作品や、祇園祭の山鉾をうちわに見立てた紙粘土の造形、涼感漂う絵柄を描いたものなど約80点が並ぶ。


 募金箱を置いて、協力してもらった人に作家特製ストラップなどの記念品を贈呈。作品販売収益の一部と合わせ、花街に寄贈する。同協会の松原知子チーフディレクター(38)は「うちわから広がるさまざまな世界を楽しんでほしい。花街と作家、お客さんそれぞれの役に立てる三方よしの展示にしたい」と話している。15日まで。