京都地裁

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 受刑者2人に熱湯を浴びせるなどの暴行を加えてけがを負わせたとして、特別公務員暴行陵虐致傷罪などに問われた元京都刑務所看守の男(33)=懲戒免職=の初公判が30日、京都地裁(入子光臣裁判長)で開かれた。元看守は起訴内容を認めた。検察側は「看守の立場を悪用した極めて悪質な犯行」として懲役3年を求刑。弁護側は執行猶予付きの判決を求め、即日結審した。

 検察側は冒頭陳述で、受刑者になめられたくないとの思いから「受刑者2人に土下座などを繰り返し強いる中で犯行に及んだ」と指摘した。

 被告人質問で元看守は「(被害者2人は)職員の言うことを聞かず、処遇が困難だった。上司に報告しても対応がなされず、感覚がまひする中で犯行に及んだ」と述べた。

 起訴状によると、3月2日、50代の男性受刑者に鎮痛消炎剤を陰部に塗らせたり、同18日には洗剤の空容器に入れた湯を上半身に噴射し、全治15日間のやけどを負わせたとしている。また、同6~18日には、60代の男性受刑者に対して計8回、同容器に入れた水を尻などに噴射した上、土下座や前転を命じるなどの暴行や陵虐行為をしたとしている。