「五大尊像」などの寺宝が並ぶ醍醐寺霊宝館の特別展(京都市伏見区)

「五大尊像」などの寺宝が並ぶ醍醐寺霊宝館の特別展(京都市伏見区)

 真言宗醍醐派総本山・醍醐寺(京都市伏見区)霊宝館で、秋の特別展「中国展開催記念 悠久の祈り 醍醐寺の至宝」が開かれている。宗祖空海(弘法大師)が唐から持ち帰った真言密教の神髄を寺宝が伝えている。


 同寺の寺宝は2016年に中国の上海市や西安市で展示され、18年から19年にかけて東京と福岡でも公開された。今回は中国や東京での公開品を中心に84点を展示した。
 国宝の仏画「五大尊像」(鎌倉時代)は、同寺の信仰の中心にあたる不動明王をはじめとした尊像を雄大な画面に力強い姿で描かれた名品とされる。国宝「文殊渡海(もんじゅとかい)図」は、智慧(ちえ)をつかさどる菩薩(ぼさつ)が中国の五台山から海を渡ってくる様子を優れた表現力で表している。重要文化財の「不動明王坐像(ざぞう)」も端正な顔立ちなど名仏師快慶の特色を伝えている。
 空海は唐へ渡り、帰国後に真言密教を体系化して広めた。醍醐寺によると、西安市(当時の首都長安)郊外には空海が学んだ寺があり、「醍醐寺展に来館した人々の間でも空海の知名度が一定浸透していることを実感した」と話している。
 12月10日まで。午前9時~午後5時。