中学校給食を巡って、双方が主張をぶつけ合った懇談会(京都府亀岡市安町・市役所)

中学校給食を巡って、双方が主張をぶつけ合った懇談会(京都府亀岡市安町・市役所)

 京都府亀岡市での中学校給食実現を目指す市民団体と、桂川孝裕市長らとの懇談が30日、同市安町の市役所であった。団体は署名約4千筆を提出して実施を求めたが、市長は「(現行の)選択制デリバリー弁当を充実させる」と述べ、保護者と子どもとで賛否の分かれる問題に、激しい議論が展開された。

 「中学校給食の実現を目指す亀岡市民の会」の要請に、市側が応じて実現した。同会から今月の市長選で落選した福井紀代子さん(69)ら約20人、市側は市長と神先宏彰教育長らが出席。給食が争点の一つだった選挙の「延長戦」となった。
 団体側は、給食を求める市議会の意見書や、デリバリーの利用率が約2%と低迷することを挙げ、早期実施を要求。それに対し、市長は「生徒の7割が家庭弁当を望んでいる。給食ではアレルギーの生徒は食べられず、格差が生まれる」と返した上で、来年度から低所得世帯を無料にし、アレルギー対応のデリバリー弁当を目指すとした。
 団体は「生徒は自分の好きなものが食べられるから弁当を望んでいる」として栄養面の課題を指摘。「選択制のまま無料化すれば、デリバリーを頼んだ生徒が周囲の目を気にする」と訴えた。
 市長は「誰が無料かなんて、周囲に分からないようにする」と反論。さらに「選択できることに意義があり、弁当を作りたいという保護者も多い。われわれは子どもの願いを大事にする」と決意を述べた。
 懇談は報道公開され、双方とも相手の言葉を遮って激しく言い合う場面も見られた。