ビワマスが遡上しやすいように改良を加え、設置された魚道(野洲市冨波甲・中ノ池川)

ビワマスが遡上しやすいように改良を加え、設置された魚道(野洲市冨波甲・中ノ池川)

 琵琶湖固有種のビワマスを滋賀県野洲市中心部まで遡上(そじょう)させようと取り組む市民グループが、市街地を流れる家棟(やなむね)川支流の中ノ池川に魚道を設置した。4年目の今年はさらに改良を加え、早速、28日に魚道より上流で1匹が泳ぐ姿が確認された。関係者は「昨年より多くのビワマスに遡上してほしい」と期待する。
 グループはNPO法人家棟川流域観光船や地元自治会、県、市などで組織。60年ほど前までビワマスが市中心部まで遡上していた光景を復活させようと活動している。
 中ノ池川にある高さ約3メートルの落差工と呼ばれる斜面が遡上を阻んでいることから、階段状の魚道を設置しており、昨年初めて魚道より上流で2匹のビワマスが確認された。
 魚道は16日に設置し、ビワマスが魚道に飛び込みやすいよう1段目にV字型の切り込みを入れるなどの改良を加えた。
 メンバーの北出肇さん(79)=同市堤=は「取り組みが水環境保全への意識向上や密漁防止への啓発になればうれしい。より上流までビワマスが遡上することで市民の関心を高めたい」と話す。魚道は産卵期の11月下旬まで設置する予定。