どんな友達ができるだろう。先生は優しいかな―。新学期を控えた子どもたちの心は弾む。半面、周りとうまくコミュニケーションをとれるか不安もあるだろう▼発達障害の子の保護者はとりわけ気になる時期だ。こだわりが強い、話すのが苦手、変化に対応しづらい…といった子が、新しい環境でしんどい思いをしないかと▼働きながら自閉症の子を育てる京の女性らが、団体「チャレンジドLIFE」をつくった。不安は、助けを得て対処法が分かれば安心に変わり「うまく付き合えるようになる」。共に学び、誰もが生き生きと活躍できる未来へ挑む思いを名称に込めた▼2月に自閉症の青年によるピアノコンサートと母親の講演会を宇治市で開催した。今月は就労をテーマに、企業の人事担当者や働く当事者を学習会に招いた▼「本人の安心材料を見つけて周りの人と共有すると、活動の幅が広がる」「身近な人に相談して、仕事の自信につながった」。生の声に、ほっとした保護者も多かった▼副代表の南條美樹さんは発達障害の子の成長を「一日一歩」と言い表す。昨日と今日が変わらないように見えても、関わりの積み重ねはゆっくり成長に結び付く。本人の意思や好みを生かし、できる手だてを考える。その言葉に子育てを楽しむ原点を思い出す。