学生を前に講義する神津会長(滋賀県彦根市馬場1丁目・滋賀大)

学生を前に講義する神津会長(滋賀県彦根市馬場1丁目・滋賀大)

 連合の神津里季生会長が30日、滋賀県彦根市の滋賀大で講義した。大企業と中小企業の間で広がる賃金格差や外国人労働者の増加、選挙の投票率低下などを幅広く語り、「このままだと社会が縮んでしまう危機感を持たないといけない」と学生たちに訴えかけた。
 連合が全国27大学で開いている寄付講座の一つ。滋賀大での開催は3年ぶりで、神津会長が登壇したのは初めて。経済学部の学生約50人が聴講した。
 神津会長は、所得の低い20~30代男性の未婚率が高いことや、10代の投票率が下がっていることなどを表やグラフで示した。日本では「社会を変えられる」と感じる若者が諸外国と比べて少ないとのデータも挙げ、「いろいろな矛盾を変えるのが政治。投票率30%の国に未来はない」と、民主主義を支える選挙の重要性を語った。
 学生から「職場は男女平等か」と問われると、「僕らより上の世代は性別役割分担で経済成長したという成功体験に染まってしまっている。君らの世代は違うと思うが、社会の気風を変えないと世の中進歩しないね」と答える一幕もあった。