土砂で多くの墓石が埋まった極楽寺の墓地に向かって手を合わせる親子(15日午後0時47分、京都市山科区)

土砂で多くの墓石が埋まった極楽寺の墓地に向かって手を合わせる親子(15日午後0時47分、京都市山科区)

土砂で多くの墓石が埋まった極楽寺境内(15日午後0時48分、京都市山科区)

土砂で多くの墓石が埋まった極楽寺境内(15日午後0時48分、京都市山科区)

 京都市で強い雨が降った14日夜、山科区西野山で住宅の擁壁が崩れ、隣接する墓地に擁壁や土砂が流れ込んだ。けが人はなかったが、墓石約100基が土砂に埋まった。15日には盆の墓参りに訪れた人々が、大きな被害を前に立ちすくみ、心配そうな表情を浮かべていた。

 市によると、墓地は極楽寺の境内にあり、すぐ近くの高台にある住宅の擁壁が崩落したという。

 男性住職(48)は「昨日(14日)の午後9~10時ごろ、豪雨の中で何かの音が聞こえたので外を見たら崩れていた」と振り返った。15日は先祖や故人をしのぶ多くの市民が訪れたが、危険な場所は立ち入り禁止にした。住職は「泣いている人もいた。皆さんの思いを推し量るといたたまれない」と語った。

 家族で訪れた男性(44)は、墓が土砂に埋もれたため、離れた安全な場所から手を合わせた。「墓に入っているおじいちゃんが苦しくないかな。早く何とかしてあげたい」と墓を見つめていた。