イギリスのパンケーキ

<写真に撮りたいスイーツレシピ 「オルディネール」主宰 佐藤綾>

 日本でいうクレープは、イギリスでは“パンケーキ”と呼ばれ、昔のキリスト教信者たちはこのパンケーキを「パンケーキ・デー」に食べた後、イースター(復活祭)前の40日間に罪を悔い改め、断食を行っていました。日程は復活祭に連動するため年によって変わり、2019年は3月5日です。
 現地では今も生活に根付いています。家庭で焼いたクレープを砂糖とレモン、ジャムなどでトーストのようにシンプルにいただくのが基本で、生地自体のもっちりとした美味(おい)しさを感じられます。
 フランスにも「クレープの日」がありますが、こちらは毎年クリスマスから40日後にあたる2月2日、聖母マリアが初めて教会でお清めを受けた日だとされます。
 クレープ生地は小さめのフライパンを使えばきれいに焼きやすいですが、冷蔵庫で30分以上寝かすとより破れにくくなります。


【材料】=約15個分

▽パンケーキ(クレープ)生地=牛乳 200cc、全卵 2個、薄力粉 120グラム、砂糖 40グラム、塩 ひとつまみ、グランマルニエ(またはキルシュ) 20グラム、無塩バター(溶かし) 40グラム
▽仕上げ用=無塩バター、バニラシュガー(または粉砂糖)、レモン、レモン表皮(黄色い部分だけをおろす) いずれも適量


【作り方】

(1)薄力粉と砂糖、塩をボウルにふるい入れる。牛乳と卵をよく混ぜたものの半分を入れ、なじむまで泡立て器でよく混ぜ、残り半分も加えてダマができないようによく混ぜる。
(2)グランマルニエと溶かし無塩バターも加え、ムラなく混ぜる。
(3)小さめのフッ素樹脂加工のフライパン(直径15センチ前後)を温め、クレープ生地を約20ccずつ流して中火で焼く。
(4)全体がぷつぷつと膨らんできて周囲が乾燥してきたらお箸などに引っ掛けて返し、裏面にも焼き色がつくまで焼く。
(5)焼けたら皿に取り、アルミホイルで保温しておく。
(6)バニラシュガーとレモンの表皮をふりかけ、レモン汁を絞って無塩バターを添える。
※冷めたらレンジで温めなおすと美味しい。


【ポイント】

 シンプルなスイーツを爽やかに撮影したかったので真っ白なプレートを選びました。周囲にもレモンやバニラシュガーを置くことでより味を想像させるようにしています。
 焼きたての臨場感を出したかったので、あえて全体は入れずに寄りで撮り、熱々クレープの上でバターが溶けていく様子を写して動きを出しています。
 すぐに撮影できるよう、スタイリングは先に済ませておきましょう。


◆佐藤綾 さとう・あや 英国留学やドイツ系IT企業勤務を経て、かねて興味を持っていた製菓の専門学校で学ぶ。2007年から京都市でお菓子教室「Ordinaire」を主宰。インスタグラムはORDINAIRE_AYA