吉田初三郎が描いた京阪電鉄の沿線案内図などを展示する会場(京都府宇治市折居台・市歴史資料館)

吉田初三郎が描いた京阪電鉄の沿線案内図などを展示する会場(京都府宇治市折居台・市歴史資料館)

 明治時代の終わりから昭和初期までに、京都府宇治市や京都市などで開通した電車とその沿線の観光名所などを紹介する特別展「宇治の電車・京都の電車~『観光』の時代」が、宇治市折居台の市歴史資料館で開かれている。当時の路線図など約500点が並ぶ。

 1910(明治43)年~28(昭和3)年の約20年間に、京阪電鉄(10年)や奈良電鉄(28年・現近鉄京都線)など計13路線が開通した。
 会場には、地図絵師として活躍した吉田初三郎(1884~1955年)が描いた京阪電鉄の沿線案内図を展示。京阪電鉄開業の3年後に開通した宇治線(中書島-宇治間)の案内図を並べる。
 観光客誘致のため、当時発行された平等院や宇治橋を紹介するパンフレットや、男山ケーブルを描いた絵はがき、戦時下に軍需資材供給に伴い運行休止し、再興されなかった愛宕山鉄道の回数乗車券もある。
 同館の小嶋正亮学芸員は「約100年前は、休日に家族で出掛ける習慣が根付いた『観光の時代』だった。当時にタイムスリップした気持ちで、路線図や絵はがきなどを見てほしい」と話す。
 12月1日まで。要入館料。月曜と祝日休館。同資料館0774(39)9260。