義手を使ってバイオリンを演奏する伊藤さん(八幡市八幡・市文化センター)

義手を使ってバイオリンを演奏する伊藤さん(八幡市八幡・市文化センター)

 京都府八幡市の民生児童委員協議会はこのほど、活動をPRする講演会を、同市八幡の市文化センターで開いた。片腕の看護師でパラリンピック水泳の元日本代表、伊藤真波さん(35)が体験談や義手でのバイオリン演奏を披露し、約400人が耳を傾けた。

 12月の一斉改選を前に、身近な相談相手としての委員を知ってもらおうと企画。本郷俊明・協議会長は「高齢者や児童への虐待、不登校、いじめや老老介護、引きこもりなど新しい課題が山積し、今ほど役割が求められている時はない」とあいさつ。市内7地区での活動が紹介された。

 その後、バイク事故で20歳の時に右腕を切断した伊藤さんが、失意から立ち直り、看護師、水泳選手、2人の育児に取り組んできた経験を「あきらめない心」と題して講演。「心の傷をみんな持っていると知った時、悲劇のヒロインをやめた。前を向いてがんばりたい」と語りかけた。