大地を踏みしめるアフリカ象を描いた作品(京都市中京区・アートギャラリー北野)

大地を踏みしめるアフリカ象を描いた作品(京都市中京区・アートギャラリー北野)

美術教員の日本画家・阪明美さん

美術教員の日本画家・阪明美さん

 京都府宇治市の宇治中の美術教員を務め、昨年11月に54歳で亡くなった日本画家の女性の遺作展が、京都市中京区三条通河原町東入ルのアートギャラリー北野で行われている。大地を踏みしめるアフリカ象を大胆な構図で描いた大作が並んでいる。

 阪明美さん=京都府八幡市。京都教育大特修美術科出身で、在学中から生命力の強さに引かれてアフリカ象をモチーフに描き、日展や第三文明展で入選してきた。一方、立命館中や宇治中で勤務し、乳がんで亡くなる2カ月前まで、宇治中の教壇に立ち続けた。
 象の顔や後ろ姿がキャンバスからはみ出る迫力ある構図で、粗めの岩絵の具で立体的に表現。34歳の時にアフリカを訪れた直後の作品は、象が赤土にまみれて歩く姿で、正面を見据える瞳が印象に残る。会場には、温かい表情やしぐさの動物を描いた小作品を含め約100点が展示されている。
 宇治中の同僚で元教員の櫻井砂夫さん(61)は「技法より感性を重視する教え方で生徒に人気があったため、(訃報に)学校中がショックを受けた。校内にも作品が飾られている」と話していた。
 11月4日まで。無料。