寺井さん(左)の指導でニンニク料理をつくる住民たち=京都府南丹市日吉町田原

寺井さん(左)の指導でニンニク料理をつくる住民たち=京都府南丹市日吉町田原

  京都府南丹市日吉町田原の新シ区の住民がニンニクを軸にした地域活性化の取り組みを行っている。同区は65歳以上の高齢化率が50%を超える「限界集落」で、高齢者でも育てやすいニンニク栽培を昨年から始めて、料理教室も開催。住民は「集落の所得向上や移住者の呼び込みにつなげたい」と意気込んでいる。

 新シ区は市の統計では30世帯60人が暮らし、高齢化率は53%。住民でつくる新シ活性化委員会が、遊休農地を活用して0・5アールで栽培を始めた。
 委員長で農業士金本海秀さん(67)が代々受け継いできたニンニクと青森県産のものを昨年11月に植え、今年6月に収穫。近年、農作物被害が多い台風襲来の時期から栽培期間がずれ、農薬も要らない、という。
 住民の間でニンニク栽培への機運を高めようと、10月21日には料理教室を地元で開催。料理研究家の寺井花子さん(30)=南丹市美山町=の手ほどきで、住民が収穫したニンニクで鶏肉とニンニクのみそ炒めやガーリックライスなどを調理。約20人が食欲をそそる味に舌鼓を打った。
 金本さんは「ニンニクは健康にもいい。3年間は種を増やして、地域の気候にあったものを選んで将来的な販売につなげたい。特産品になれば、若者の移住のきっかけにもなる」と期待する。