1日に導入された来庁者の手荷物検査機器。出入り口は正面玄関に一本化された(京都市中京区・京都地裁)

1日に導入された来庁者の手荷物検査機器。出入り口は正面玄関に一本化された(京都市中京区・京都地裁)

 警備強化を目的とした京都地裁(京都市中京区)の手荷物検査が1日、始まった。空港の手荷物検査場のように、来庁者に金属探知機とエックス線手荷物検査を実施する。これまで4カ所あった出入り口も丸太町通に面した正面玄関に一本化された。

 地裁は昨年、来庁者の安全確保を目的に入庁検査の導入と、南側や東側の玄関の封鎖を決めた。法曹関係者らは身分証の提示などで検査が不要となっている。導入初日のこの日は、裁判の開廷がなく、正面玄関が来庁者で混雑することはなかった。

 一方、京都弁護士会は昨年末、出入り口の一本化は、地裁が保護命令を出すDV事案(配偶者暴力)で加害者が待ち伏せする恐れなどがあるとして計画の変更を求める要望書を地裁に提出している。

 また、原告数が3千人を超える関西電力大飯原発(福井県おおい町)運転差し止め集団訴訟の弁護団長代行の中島晃弁護士は「検査場の混雑で市民が裁判を傍聴できない恐れがある」と危機感を抱き、2カ所以上の出入り口の確保を求めている。

 約6年前から手荷物検査を導入する東京家裁では、先月20日、離婚調停で訪れた女性が、検査場の前で別居中の夫に刺殺される事件が発生している。京都地裁は「トラブルが予想される事案はこれまでと同様に個別の対策を講じていく」としている。