小学校に講演に訪れた宇田選手(右)と重久さん=近江八幡市・島小

小学校に講演に訪れた宇田選手(右)と重久さん=近江八幡市・島小

 滋賀県で障害者も参加しやすいトライアスロン大会の運営に尽力してきた近江八幡市の女性が23日、東京パラリンピックの聖火をつなぐ都内の式典に参加。東京パラに初めて出場する選手も輩出しており「スポーツの喜びを教えてもらった。『誰にでも優しい大会』のバトンを次世代に」と思いを語る。

 2015年から始まった「びわ湖トライアスロンin近江八幡」の広報事務局を担う重久絹子さん(61)。自転車レースが趣味だったこともあり、「地元をスポーツで盛り上げたい」とまちづくり会社の社員として大会に創設時から関わった。

 当初から、身体に障害のある10代の選手の参加を受け入れた。「第1回で(最初の種目の)スイムから上がってきた選手たちを見た時はほっとして涙した」と振り返る。

 第2回以降も、手話通訳やタンデム(2人乗り自転車)で参加する視覚障害の部を設置するなど参加者の間口を広げた。乳幼児がいる愛好家の要望にも応え、託児所も準備。550人の定員が10時間ほどで埋まる人気大会に成長した。小川与志和実行委員長(55)は「年齢層、男女、障害の有無に関わらず参加できる大会を目指してきた」と語る。

 大会からは、日本代表も羽ばたいた。東京パラリンピックに初出場する宇田秀生選手(34)=NTT東日本・NTT西日本、甲賀市出身=は、第1回の「びわ湖」が初レースで、第2回以降も招待選手として参加。重久さんは「本当にうれしい。東京パラで表彰台に上がって、近江八幡でもまた走ってほしい」とエールを送る。