京セラ本社(京都市伏見区)

京セラ本社(京都市伏見区)

単位は100万円。▲は減

単位は100万円。▲は減

 京セラが31日発表した2019年9月中間連結決算(国際会計基準)は、純利益が前期比24・0%減の596億円だった。激化する米中貿易摩擦や中国の景気失速で自動車や産業機器向け部品需要が低迷し、為替の円高も直撃した。前期に実施したコスト構造改革による収益改善で通期では利益の大幅増益を見込む。

 9月中間の売上高は0・2%減の7990億円と横ばい。産業・自動車用部品は米工具販売会社の買収効果で増収だったが、主力のセラミック部品は車載や半導体製造装置向けで落ち込んだ。世界的な景気減速で米電子部品子会社AVXも販売に苦戦した。
 税引前利益は19・4%減の852億円。スマートフォン販売の増加や原材料調達の見直しなどコスト改革で収益は一部で改善。だが部品事業の減収と減価償却費の増加に加え、円高により約65億円が押し下げられたことが響いた。中間配当は前年同期の1株60円から80円に増配する方針。
 下期は投資が活発化する第5世代(5G)移動通信システムの基地局向けに加え、端末向けの部品需要が伸びる見通し。ソーラー事業や電子部品事業の収益改善も寄与するとみて、期初の増収増益計画を維持した。