埋蔵文化財の出土品を新たな仮置き場所の町役場の旧バス車庫に運び込む職員ら(大山崎町円明寺)

埋蔵文化財の出土品を新たな仮置き場所の町役場の旧バス車庫に運び込む職員ら(大山崎町円明寺)

 京都府大山崎町の埋蔵文化財の出土品を耐震不足で閉鎖中の中央公民館の本館ホールに保管している問題で、町はこのほど、新たな仮置き場として出土品の約7割を同公民館に隣接する町役場敷地内の旧バス車庫に移した。一方で、残る3割を含む全出土品を保管する、新たな収蔵施設の確保や本館ホールの整備のめどは立っていない。

 町によると、本館ホール(ステージなどを除く約200平方メートル)に仮置きされていた出土品は、プラスチック製のコンテナ約2500箱分あり、総重量が15~25トンと推定されるという。

 町は昨年12月と今年3月の町議会定例会で、議員から現状の保管が続けばホールの耐震整備や利用再開に影響することに併せ、過重な出土品でホールの床が沈み、施設も文化財も危険な状況だと指摘を受けていた。

 このため、町は3月25、26日にコンクリート床で、放置自転車やごみ置き場として使用していた旧バス車庫(約48平方メートル)に出土品を移した。「ホールの床の負担は軽減され、文化財の安全を確保できた」としている。

 同町の埋蔵文化財の出土品は同町円明寺西法寺の収蔵庫に保管していたが、第二大山崎小の学童保育施設とプールの移転に伴って同じ敷地内の収蔵庫を取り壊すことになった。その際に町は新たな収蔵庫を決めず、2017年12月から耐震不足で閉鎖していたホールを仮置き場にして出土品を保管していた。