「令和」のラテアートを施したカプチーノ(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

「令和」のラテアートを施したカプチーノ(京都市下京区・リーガロイヤルホテル京都)

金箔が貼られた亀の形をしたあられ。価格は器などとセットで約10万円(京都市上京区・京西陣菓匠宗禅)[LF]

金箔が貼られた亀の形をしたあられ。価格は器などとセットで約10万円(京都市上京区・京西陣菓匠宗禅)[LF]

「令和」の漢字が含まれる人を対象にセールを実施している精肉店(京都市右京区・やまむらや)

「令和」の漢字が含まれる人を対象にセールを実施している精肉店(京都市右京区・やまむらや)

 新元号が「令和」に決まり、お祝いムードにあやかった商品が京都や滋賀でも続々と生まれている。豪華な酒や菓子のほか、新旧の元号をまたぐ結婚式も登場。「改元ブーム」の影響で、万葉集の関連書籍の品薄も起きている。

 ■京都産米「祝」を100%使用

 「祝」と記したラベルと真っ赤な箱。酒類大手の宝酒造(京都市下京区)は3月下旬、改元の祝い酒として主力ブランド「松竹梅」から特別パッケージの清酒を数量限定で売り出した。華やかな包装紙による清酒も用意し、同社は「『よろこびの酒』としてPRする看板商品で祝賀ムードを盛り上げたい」という。

 黄桜(伏見区)も、新天皇即位と改元を祝う酒を特別に醸造。月桂冠(同)は、京都産米「祝」を100%使った大吟醸酒を12日から期間限定で販売する。

 5月1日につくる芋焼酎を「新元号初日蒸留」と売り出すのが、酒類販売のリカーマウンテン(下京区)。醸造元の鹿児島県の地方紙が発行した新元号決定の新聞号外で容器の瓶を包み、特別感を演出する。

 和菓子の老舗も新商品を次々投入。笹屋伊織(南区)は、発表直後に「令和」と書いた包装を急いで作り、1日午後からようかんの販売を始めた。京西陣菓匠宗禅(そうぜん)(上京区)は、亀の形のあられを金箔で包み、京焼・清水焼の器や西陣織の巾着などとセットで10万8千円で売り出した。

 ■改元直前、深夜の婚礼プラン

 ホテルも負けていない。リーガロイヤルホテル京都(下京区)は、新元号のラテアートを施したカプチーノをメニューに追加。宿泊者の名前が「令和」だった場合、客室をグレードアップするサービスも始めた。びわ湖大津プリンスホテル(大津市)は、5月1日に日付が変わる直前に始まる深夜の婚礼プランを企画。1組限定で京都市在住のカップルの挙式が決まったという。

 精肉チェーンのやまむらや(右京区)は、新元号と同じ漢字が氏名に含まれる人を対象に、セールを7日まで実施中だ。牛のホルモン300グラムが1割引、両方なら半額となる。

 ■万葉集に注文殺到

 仕入れに四苦八苦する企業もある。京滋で書店を展開する大垣書店(北区)は、新元号の典拠である万葉集の関連書籍特設コーナーを1日に一部店舗で作ったが、在庫が少なく即日完売。出版社への注文殺到で重版待ちの状態で、店舗に並ぶのは1週間程度かかるという。同社は「まさか万葉集から選ばれると思わなかった。主要店舗では関連書籍が入荷次第、特設コーナーを作りたい」としている。