半世紀にわたり手掛けてきた精緻な刺繍作品を紹介する長艸さん(京都市上京区・妙顕寺)

半世紀にわたり手掛けてきた精緻な刺繍作品を紹介する長艸さん(京都市上京区・妙顕寺)

 刺繡(ししゅう)作家で京繡(きょうぬい)の伝統工芸士長艸(ながくさ)敏明さんの作品展「繡(ぬ)えども繡(ぬ)えども」が2日から、京都市上京区寺之内通新町西入ルの妙顕寺で開かれる。能装束や掛け軸、屏風(びょうぶ)など、精緻を極めた刺繡作品を披露する。
 長艸さんは半世紀にわたり、能装束や着物、帯などのほか、祭事品の修復なども手掛けてきた。古希を迎え、その手仕事の歩みをまとめた作品集「繡えども繡えども」を今夏刊行、出版特別展として、50点余りを紹介することにした。
 会場には、ハスの花が開花する様子とともに般若心経をつづった屏風や、十牛図、黒地に金糸だけで縫い取った菩薩(ぼさつ)像など祈りのこもった掛け軸を出展。四季の彩りをまとった能衣装、白無垢(むく)や黒留め袖といった祝い着も並ぶ。長艸さんは「古希を一つの節目として、これまで培ってきた刺繡の美を楽しんでもらいたい」と話している。7日まで、中学生以上有料。