若年層にLGBTQに関する情報を伝えることの意義を話すかずえちゃん(京都市東山区・三洋化成工業)

若年層にLGBTQに関する情報を伝えることの意義を話すかずえちゃん(京都市東山区・三洋化成工業)

 LGBTQ(性的少数者)に関する情報を発信するゲイのユーチューバー「かずえちゃん」が9月、京都市伏見区の京都橘高で授業を行う。学校側が総合学習の一環で依頼した。生徒たちを前に「『男だから』『女だから』と考えず、自分の心の声に従って将来を考えてほしい」と語り掛ける予定だ。

 福井市在住の38歳。2016年から動画投稿サイト「ユーチューブ」で情報発信を行うほか、地元を中心に講演活動を行っている。化学メーカーの三洋化成工業(東山区)では、非常勤嘱託として社員向けの広報を担う。授業は活動を知った同高教諭が、LGBTQへの知識を深めてもらおうと、同社に申し込んだ。

 かずえちゃん自身も、高校時代は自分の性的指向に思い悩んでいた。「ゲイが直るかな」「周囲に隠さないといけない」との思いで、女性と付き合ったこともあるという。授業では経験を踏まえ、「自分の声を大切に」と呼び掛けるつもりだ。「当事者でない人が発する何げない言葉が、当事者を傷つけることもある。言葉に気を付けて」とのメッセージを込める。LGBTQの当事者に向けては「そのままでいいよ」との思いも伝えたいという。

 授業は9月15、16日に3年生約320人に行う。教諭は「生徒には当事者と接する時に心掛けることを、学んでほしい」と期待している。