広島と長崎での被爆の実態をとらえた写真に見入る人(京都市下京区・京都駅ビル)

広島と長崎での被爆の実態をとらえた写真に見入る人(京都市下京区・京都駅ビル)

 被爆の実態を伝える「原爆慰霊写真・絵展」が2日、京都市下京区のJR京都駅ビル南北自由通路で始まった。市民や観光客らが、74年前に広島市と長崎市で起きた惨状に見入っている。
 核兵器の廃絶と永遠の平和を願って京都府内の被爆者でつくる「京都府原爆被災者の会」(南区)が毎年開いており、今年は49点を展示した。
 母子で手当てを待つ間、大やけどを負った生後4カ月の息子に乳を含ませる女性や、黒焦げの母親の遺体の横で立ち尽くす少女、雪を食べて飢えをしのぐ原爆孤児らの写真が並ぶ。多くの命や暮らしを一瞬で奪う戦争や核兵器の恐ろしさを時を超えて訴えている。
 広島市出身で同会会長の長谷部松子さん(80)は「あれから74年も生かされてきたが、あの時に聞いた声、見た光景は1日も忘れたことはない。戦争が起きるとみんなが悲しい目に遭うと知ってほしい」と話す。

 5日までの午前10時~午後6時。