下水汚泥を原料にした肥料で栽培されたカボチャ(滋賀県高島市今津町今津・県高島浄化センター)

下水汚泥を原料にした肥料で栽培されたカボチャ(滋賀県高島市今津町今津・県高島浄化センター)

 下水処理で出る汚泥を原料にしたリサイクル肥料で育てたカボチャの収穫が、滋賀県高島市今津町今津の県高島浄化センターで行われた。9月中旬に食味試験や成分分析を行い、肥料の効果を調べる。

 汚泥は処理場で汚水を処理する過程で発生し、県内では年間3千~4千トン出るという。水分を抜いた後、焼却処分されている。

 植物の成長に必要なリンや窒素などの有機物を多く含むことから、汚泥を微生物の力で分解し肥料として活用しようと、県下水道課が同センター敷地に畑を整備。昨年12月からリサイクル肥料でコマツナを試験栽培した。

 収穫したコマツナは化学肥料を使ったものよりも甘味やうま味の成分が高いデータが出ているという。

 同様の取り組みは佐賀県で先行的に行われているが、県内では初めて。同じ畑でカボチャと枝豆の栽培も始め、地元農家の協力を得て、同じ肥料を使いキュウリやトマトも育てている。

 カボチャの収穫は8月27日に行われ、同センター職員らが直径や重さを記録した後、次々と収穫した。同課は「リサイクル肥料のイメージを向上し、商品になる野菜が育つのを証明したい」としている。