小椋正清東近江市長(右)らがかけつけたオープニングセレモニー=東近江市市ヶ原町、i・mart

小椋正清東近江市長(右)らがかけつけたオープニングセレモニー=東近江市市ヶ原町、i・mart

開店日に大勢の利用客が集まった店内

開店日に大勢の利用客が集まった店内

 2019年に地域唯一の店が閉店して以来、スーパーがなかった滋賀県東近江市愛東地区で、住民たちがこのほど、スーパーを復活させた。住民自身が運営する「i・mart(アイマート)」(同市市ケ原町)は1日約300人が利用し、上々の滑り出し。地域おこし協力隊員の移動販売も始め、交流スペースも開設。高齢者の買い物弱者をなくし、若い家族連れも集う地域の拠点づくりを目指す。

 オープン初日の8月27日、開業を待ちわびた住民でにぎわった。自宅から歩いて5分という小林正知さん(84)は「大型スーパーには車でしか行けないので、再開してくれてうれしい」と歓迎した。約150平方メートルの敷地に、地元産野菜や弁当などの食料品や日用雑貨をそろえる。


 後継者不足で2年前にスーパーが閉店。住民有志が19年10月から再開に向けて組織を立ち上げ、800万円以上の寄付を集め、開業にこぎつけた。


 店舗内に設けた約50平方メートルのコミュニティースペースで、購入した弁当などを食べることができる。高齢者の健康体操や若い母子のためのイベントも検討する。


 過疎化と高齢化が進む地域で、買い物弱者をなくすための取り組みも考える。


 6月から地域おこし協力隊員として地区に赴任する中村泰己さん(25)は9月6日から週4日、公民館などへの移動販売をスタートさせる。「スーパーに行きにくい人に商品を届けて、地域のニーズをくみ取っていきたい」と意気込む。


 スーパー代表の藤関明雄さん(70)は「利用者同士で『久しぶり』と声を掛け合ったり、交流の場としても役立っている」と手応えを口にする。


 営業時間は午前9時~午後9時。緊急事態宣言期間中は午後8時閉店としている。10月末まで無休。