蹴上インクラインに出没した親子とみられる野生ザル(4日午後2時ごろ、京都市左京区)=読者提供

蹴上インクラインに出没した親子とみられる野生ザル(4日午後2時ごろ、京都市左京区)=読者提供

京都府警東山署が作成したサルへの注意を呼び掛けるチラシ

京都府警東山署が作成したサルへの注意を呼び掛けるチラシ

 花見シーズンを迎えた京都市東部の観光地で、観光客らが野生のサルにかみつかれ、負傷する事案が相次いでいる。京都府警によると、3月下旬以降、45~89歳の女性4人が被害に遭い、今月4日には左京区でスウェーデン国籍の女児(10)が右ふくらはぎをかまれた。子連れのサルによる仕業とみられ、府警は「写真を撮ろうとしたり、近づいたりしないで」と呼び掛けている。

 京都府警によると、被害は3月22日~4月4日に東山区の知恩院や大谷祖廟周辺、左京区の蹴上インクラインなどで発生した。いずれの現場付近でも親子ザルが目撃されており、墓参り中の人や観光客らがいきなり、親ザルにかまれるなどしたという。

 市動物園の説明では、親子ザルは何らかの理由で群れからはぐれ、観光地に出没している可能性があると指摘。その上で「親ザルは警戒心が強く、子ザルに近づく人間を敵とみなして危害を加えたのではないか」とみている。

 被害拡大が懸念される中、京都市では獣害対策担当の職員が連日、市東部の山裾を中心に巡回し、警戒を強める。京都府警東山署も4日、管内の社寺や学校など75カ所で、親子ザルのイラストを入れた日本語と英語のチラシを配布した。

 同署の太田吉見地域課長は「サルを見かけたら逃げてほしい。女性や子どもは狙われやすく、特に注意してもらいたい」と話している。