本田さんが集めた大正、昭和、平成、令和の各元号発表時の号外(京都市右京区)

本田さんが集めた大正、昭和、平成、令和の各元号発表時の号外(京都市右京区)

 新聞の号外を趣味で集めている男性が、新元号「令和」発表の号外を入手し、大正から4度の改元に際して発行された号外をそろえた。これまで改元は天皇崩御を前提としていたため、新元号発表の号外はあまり出回っていないといい「四つの時代のものを持っている人はほとんどいないのでは」と話している。

 京都市右京区の亀岡高事務職員、本田雅裕さん(50)。子どもの頃から号外を収集しているといい、古書店や骨董(こっとう)品店でさまざまなニュースの号外を入手してきた。今回の改元号外については「発表日が事前に分かっていたので号外発行は予想できた。家族に協力してもらって手に入れた」という。

 希少価値の高い大正、昭和の発表時の号外はともに正方形の小さな紙で、情報量は現在と比べて少なめ。大正元(1912)年7月31日付の大阪毎日新聞は「本日官報號外を以て左の如く公布せらる」として、当時の内閣総理大臣西園寺公望の名で出された大正への改元の詔書の内容を紹介。大正15(1926)年12月25日付の時事新報は「昭和元年と稱す 新元號制定さる」などと報じている。号外ではないが、大正の次の元号に関して崩御した大正天皇の遺影とともに「元號制定 『光文』と決定」と報じ、後に「世紀の大誤報」と言われた同日付の東京日日新聞の紙面も所有している。

 本田さんは「崩御の号外は多くの新聞社が発行し、時代の節目にと取っておく人も多いが、その後すぐの新元号発表の号外はあまり発行されていない」と説明。さらに「号外の多くは災害や事件など悲しいニュースなので、お祝いムードで発行されるのはいいこと」と話している。

 今回の新元号発表の号外も含め、本田さんが集めた約100点の号外で平成を振り返る「新聞号外展」が13日から6月9日まで南丹市日吉町郷土資料館で開かれる。同資料館0771(68)0069。