「先祖はカエル」と語り、語尾にもは「ケロ」を付けるほどカエル愛にあふれる長藤さん(京都市左京区)

「先祖はカエル」と語り、語尾にもは「ケロ」を付けるほどカエル愛にあふれる長藤さん(京都市左京区)

「蛙の駅」をオープンさせる予定の敷地(京都市右京区京北灰屋町)

「蛙の駅」をオープンさせる予定の敷地(京都市右京区京北灰屋町)

 京都市左京区で飲食店を営んできたカエル愛好家の女性が、右京区京北灰屋町にカエル尽くしのテーマパーク「蛙(かえる)の駅」をオープンさせる準備を進めている。水族館や釣り堀、グッズ展示室、カフェなどを整備する計画で「自然環境やカエルを愛する人の聖地になれば」と願いを込める。

 物心ついた頃からカエルが大好きという長藤(ちょうどう)美奈さん(49)=左京区。これまで下鴨でカエルがテーマの鉄板焼き屋を営み、カエルの形のお好み焼きを提供し、語尾に「ケロ」を付けて接客するなどユニークな店として評判に。愛好家が集う催しも関西各地で開いてきた。

 「カエルだけで生きていけないか」と考え、自然豊かな京北に拠点を移すことを決断、2月に店を閉じた。京北にある元養鱒場の物件を賃貸契約し、6月のテーマパーク開業を目指して整備に着手した。

 水族館は自然写真家の関慎太郎さんが監修し、日本中や世界のカエルを展示する予定。またカエルを傷つけずに楽しめる釣り堀、ショップ、長藤さんが収集した膨大なグッズを展示する場などを造るという。

 事業は、公私のパートナーであり、釣り番組や釣り具開発で知られるデビル渡辺(渡辺隆敏)さん(53)=大阪府東大阪市=と二人三脚で進めてきた。しかし今年1月、渡辺さんがすい臓がんに侵されていることが分かり、突然の余命宣告を受けた。ほどなく抗がん剤治療が始まったが、自然環境を愛する渡辺さんの生きる目標にするためにも、2人は蛙の駅の実現に向けて力を尽くすことを決めたという。

 長藤さんは「カエルが暮らすのは自然環境が守られている場所で、愛好家も平和な心を持った人ばかり。駅が癒やしの場所になれば」と意気込む。クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で29日まで支援を募っている。