棚田を使ったホンモロコの養殖池で缶詰を手に笑顔を見せるメンバーたち(京都府宮津市小田)

棚田を使ったホンモロコの養殖池で缶詰を手に笑顔を見せるメンバーたち(京都府宮津市小田)

住民たちが開発した「ホンモロコのアヒージョ」(左)と「オイル煮」

住民たちが開発した「ホンモロコのアヒージョ」(左)と「オイル煮」

 京都府宮津市南部の上宮津地域の住民たちが、廃校のプールや耕作放棄地で養殖しているホンモロコを使った缶詰を開発し、販売を始めた。「地域を元気づける活動が稼げる産業に進化した。商品を手にとってもらい、上宮津に来てもらえるきっかけになれば」と期待する。

 養殖は住民団体「上宮津地域会議」が同市の海洋高と協力して取り組んでいる。2015年に閉校した上宮津小の25メートルプールで始め、校舎裏の荒れていた棚田も養殖池にした。ミネラル豊富な谷水を使い、例年約2万匹を鮮魚や冷凍で出荷してきた。

 これまでは料理店や旅館に売っていたが、販路を広げるため、保存が容易でキャンプなどでも食べやすく、遠方の観光客が持ち帰りやすい缶詰にした。

 「京モロコ」のブランド名で、商品はアヒージョとオイル煮の2種類。アヒージョはニンニクとスパイスが効いた酒の肴(さかな)に合うような味で、オイル煮は昆布も使い、幅広い料理に合うという。各150個を作り、880円。道の駅「海の京都 宮津」(浜町)とカフェ「musubi」(喜多)で販売している。

 地域会議ホンモロコ部会長で、企画した合同会社「カミヤヅラボ」の寺田俊介代表(36)は「缶詰なら若い人を含めて手に取りやすいと思う。上宮津を離れた人にも缶詰を食べてふるさとを思い出してもらえれば」と意気込む。