トランスジェンダーのモデル兼建築家、サリー楓さん(27)=京都市生まれ=に、東京五輪と東京パラリンピックの大義について聞いた。

 東京五輪、東京パラリンピックは「Unity in Diversity(みんなの輝き、つなげていこう)」というテーマを掲げている。パラは人の優劣を決めるための大会ではなく、スポーツを通して人々がつながることが重要。多様性の面では成功したのではないか。

 五輪を機に海外の情報が入ってくる。1964年の東京大会ではファッション文化や思想など、新しい刺激を受けたと思う。今も海外に行くとびっくりすることがある。そういう風景は無観客開催で生まれてないが、テーマに掲げたことでメディアが取り上げ、ダイバーシティ(多様性)の言葉が普及した。議論する場所が増えたのはすごくいい。掲げたこと自体に意味があった。

 性の多様性に関して、私は性的少数者のLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)という言葉は使わず、GSM(ジェンダー&セクシュアルマイノリティー)の枠で捉えてる。より広い概念で、あらゆる人が入る。例えばカミングアウトされた側やセクハラ被害を受けた人も……