第2次世界大戦中に人体実験の疑いがある論文を執筆した旧関東軍731部隊の将校に京都大が医学博士号を授与したとして、検証を求めていた有識者グループは5日、本調査を行わないとした2月の京大の回答に対して異議申し立てした結果、京大が改めて調査は実施しないと回答した、と明らかにした。

 「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」(事務局長・西山勝夫滋賀医科大名誉教授)が、京都市左京区の京大で会見して発表した。同会は、京大がこれまで行った予備調査に関する議事録などの開示を求める要請書を同日、京大に郵送した。

 同会によると、京大は申し立てに研究の生データが現存せず関係者への聞き取り調査もできないとして、「(予備調査の)判断を覆すに足る新たな根拠が示されなかった」と回答したという。