高齢の避難者を受け入れるため、段ボールでベッドを作る住民たち(京都府亀岡市馬路町・馬路生涯学習センター)

高齢の避難者を受け入れるため、段ボールでベッドを作る住民たち(京都府亀岡市馬路町・馬路生涯学習センター)

 高齢者や障害者に対応した避難所開設訓練がこのほど、京都府亀岡市馬路町の馬路生涯学習センターで行われた。福祉避難所の不足が課題となる中、一般向けの指定避難所でも受け入れ態勢を整えるのが目的。住民が段ボールベッドを作るなど、災害弱者に優しい避難所づくりを学んだ。

 寝たきりの高齢者や自力歩行の難しい障害者らの要配慮者向けに、自治体は高齢者施設などを「福祉避難所」に指定する。しかし、近年の災害では、施設の被災や人員不足で開設できないケースが全国で相次ぎ、対策が求められている。
 市内の要配慮者は約1300人。市は10カ所を福祉避難所として公表するが、土砂災害の恐れがある場合、利用できない施設もある。このため、川東地区民生委員・児童委員協議会が、避難所での受け入れを想定した訓練を行った。
 訓練には、住民や亀岡消防署員など約40人が参加。住民は段ボールを組み合わせて幅約1メートル、長さ1・8メートルのベッドを設置し、仮設テントで仕切りを設けてプライバシーを確保した。また、救急車が来られない場合に備え、毛布と物干しざおで作った担架や車いすを使って、避難者役の住民を運んだ。
 同協議会の関本卓男会長(72)は「要配慮者が『避難所には行きたくない』となるのが一番怖い。安心して避難してもらえるよう、地域全体で問題意識を共有したい」と話していた。