城戸万里子さん「依りどころ」(左側)、平戸香菜さん「夜霧の月」など青銅器にインスピレーションを受けた現代作品が並ぶ=京都市左京区・泉屋博古館

城戸万里子さん「依りどころ」(左側)、平戸香菜さん「夜霧の月」など青銅器にインスピレーションを受けた現代作品が並ぶ=京都市左京区・泉屋博古館

 京都市左京区の泉屋博古館で「泉屋ビエンナーレ2021 Re-sonation ひびきあう聲(こえ)」(京都新聞など主催)が始まった。同館所蔵の中国古代青銅器を見た現代鋳金作家9人が、受けた印象を作品化した。創作の源泉になった古代青銅器も展示し、数千年を超えて作品同士が響き合う空間を作り上げている。

 古代青銅器や鋳造技術に親しんでもらおうと、廣川守館長らが企画を温めてきた。作家は昨年秋までに同館の古代青銅器を見学して構想を深め、制作した。

 平戸香菜さんは杯状の器の内側を鏡のように磨き上げた。古代の人は自身の姿を水鏡に映したという推論からイメージを膨らませた。城戸万里子さんの作品は古代のつぼの上に花が咲く。青銅器が作られたのは遠い時代だが、技術は現代にまで受け継がれているという距離感とつながりを表した。

 廣川館長は「作家たちは鋳造の可能性を豊かに示してくれた」と話している。9月11日から12月12日まで。月曜と9月21日、10月25日~11月5日は休館。有料。