明治の面影を伝える能楽堂が京都の街中、京都市役所の近くにある。1908(明治41)年に創建された「大江能楽堂」。舞台と見所(けんしょ)(客席)が丸ごと建物に納まる「能楽堂」としては国内で現存最古とみられる。今も公演や稽古に日々使われ、今月、102年ぶりに舞台板を新調した。23日に記念公演を開く。

■表通りからは想像できず

 表通りからは、最大400人収容の能楽堂が奥にあるとは想像できないかもしれない。押小路通に面した屋敷風の玄関で靴を脱ぐ。廊下を通り抜けると広がる空間。畳の桟敷席が能舞台を囲む。2階のガラス戸からは自然光が注ぐ。