オペラの成功を祈って供養塔に手を合わせる寺田委員長(南丹市園部町)

オペラの成功を祈って供養塔に手を合わせる寺田委員長(南丹市園部町)

 京都府南丹市八木町の八木城を治めたキリシタン武将内藤ジョアンの生涯を描く市民オペラ上演を10月に控え、公演の成功祈願祭が、同市園部町にある内藤家の供養塔で行われ、舞台の盛り上がりを祈った。

 供養塔は、明智光秀による丹波攻めで城を追われた内藤一族が果てたとされる「腹切峠」近くの墓所に建つ。祈願祭には実行委員長を務める寺田弘和市商工会長(63)や、内藤一族の末裔(まつえい)でジョアン役を務める歌手内藤大さん(54)=兵庫県明石市=ら8人が参列した。峠にほど近い德雲寺の諸岡幹哉住職が読経し、参列者は焼香して手を合わせた。寺田委員長は「公演を成功に導き、ジョアンの存在を発信したい」と話した。

 オペラは10月1、2日に南丹市園部町のアスエルそのべで上演。前売り券は1日午後6時半開演分のみ、わずかに残っており、市商工会で販売している。


▽ 内藤ジョアン(如安)とは

1549年ごろに生まれた。丹波守護代を務めた内藤宗勝の子貞弘とされ、ジョアンは洗礼名。治めた八木城には祭壇があり、イエズス会を示す金文字が付いたかぶとを身につけて将軍足利義昭の元に参じたと伝わる。九州のキリシタン大名小西行長に仕えたほか、豊臣秀吉の朝鮮出兵に関連して和平交渉を担うなど、国内外に足跡を残した。1626年にマニラで没した。