片岡愛之助(49)が大盗賊・石川五右衛門を奇想天外に演じる新作歌舞伎「GOEMON」。京都市出身の水口一夫(79)が作・演出を担い、2011年の初演以来、各地で上演を重ねてきた。関西では7年ぶりの再演が10月、大阪松竹座である。「親子や男女の情愛など、上方歌舞伎らしい色を今回は強く出したい」(水口)と深化を目指す。

 物語は秀吉時代の京都が舞台。五右衛門(愛之助)は、スペイン人宣教師の父(今井翼)を持つ赤毛のハーフという奇抜な設定になっている。秀吉(中村鴈治郎)のキリシタン追放令で父が国外追放となり、一家離散となった恨みを晴らそうと五右衛門は秀吉のいる京の聚楽第へ忍び込み…。

 これまでは役者が客席を駆け巡る立ち回りや、五右衛門の豪快な宙乗りに……