「大学入学共通テストは早めの対策が重要」と語る藤田ディビジョン長(京都市下京区・東進衛星予備校京都駅前校)

「大学入学共通テストは早めの対策が重要」と語る藤田ディビジョン長(京都市下京区・東進衛星予備校京都駅前校)

大学進学フェスタのチラシ

大学進学フェスタのチラシ

 今年の大学入試は、大学入試センター試験に代わり大学入学共通テストが導入される転換点となった。記述式や英語民間試験こそ見送られたが、出題内容には変化が見られた。そうした傾向を踏まえ、どのような受験対策をすべきか。今月26日にみやこめっせ(京都市左京区)で開かれる「大学進学フェスタ2021 in KYOTO」(京都新聞主催)を前に、当日講演する東進衛星教育ディビジョン(下京区)の藤田一臣ディビジョン長に聞いた。

 ―初めて実施された大学入学共通テストは、センター試験からどう変わりましたか。

 「当初言われたほどの大きな改革でなかったが、細かい設問の形式には変化があった。対策した者とそうでない者の間で大きく結果が分かれただろう」

 ―英語は、問題のボリュームが増えた印象があります。

 「問題文の単語数がセンター試験に比べて27%増えたほか、イラストやグラフ、図表の数は14倍になった。限られた時間で適切に情報を処理する能力が問われている。長文の中に出てきた表現を設問で言い換える『パラフレーズ』もあり、英文の意味や内容を正確につかむことも求められるようになった」

 「リスニングも難化した。センター試験に比べてマーク数が48%増、ページ数が80%増となった。センター試験は全問題を2回読み上げたが、6問中4問で読み上げが1回になった。リスニングを伸ばすには時間がかかるので、早期から対策を講じるのが大事だ」

 ―数学や国語はいかがでしょう。

 「数学は、日常的な会話の内容を数学的にとらえて解答する問題が新設された。計算力だけでなく読解力が必要なため、国語が苦手な受験生は苦戦したようだ。各大学の過去問でもほぼ見当たらない出題形式だけに、各予備校の予想問題や模試を解いて慣れていくことが対策になる」

 「国語では、似たテーマを取り扱っている二つの文章を読み比べて答える新傾向問題が取り入れられた。複数の情報を統合する能力が問われるようになった。一方、理科や社会にはそこまで大きな変化はなかった」

 「全体に言えることは、新たな出題方式を1、2年生の段階から知っておいた方がいいという点だ。ただ単に暗記するのではなく、身に付けた知識を活用して解く能力が求められるようになった。早い段階から模試を受けておいて損はない」

 ―大学入学共通テストの導入で、国公立大の2次試験に何か変化は見られましたか。

 「大きな変更点は見られなかったが、大学入学共通テストの対策にかかる時間は増えるので、2次試験対策の時間をいかに確保するかが重要になる」

 ―私大入試はいかがでしょう。

 「今年は、新型コロナウイルスの感染拡大で都市部の受験をためらう傾向が見られたため、私大の志願者数は減少した。一方、来年はその揺り戻しで競争が厳しくなるかもしれない。いわゆる隔年現象だ。私大志望の生徒は、そうした可能性を踏まえてしっかり準備する必要がある」

 ―学部や学科の人気傾向はどうでしょう。

 「AIやデータサイエンスの専門人材の需要が高まっていることを反映し、情報系の学部・学科の人気が国公私立問わず高まっている。また、大阪市立大と大阪府立大が統合して来春に開学する大阪公立大も、高い人気が予想される」

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大学進学フェスタ

日時 9月26日(日)午前10時~午後4時(事前申し込み制、入場無料)

会場 みやこめっせ第1展示場(京都市左京区岡崎成勝寺町)
内容 約40大学が参加する個別相談▽大学案内などの資料配布▽現役大学生との受験相談

▽大学入試などに関する講演―ほか
申し込み 大学進学フェスタの公式サイトから

https://pr.kyoto-np.jp/exhibition/univ-festa/

主催 京都新聞
協力 成基学園(東進衛星予備校・ゴールフリー)
協賛 大塚製薬、京都信用金庫、京都中央信用金庫、大学通信、東進ブックス、日本政策金融公庫
後援 京都府教育委員会、滋賀県教育委員会、京都市教育委員会
※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、内容を変更する場合があります