ビニールハウスでマスカットの様子を確認する生徒たち(福知山市三和町千束・福知山高三和分校)

ビニールハウスでマスカットの様子を確認する生徒たち(福知山市三和町千束・福知山高三和分校)

 福知山高三和分校(京都府福知山市三和町千束)の農業科の生徒が、高級ブドウ「シャインマスカット」の出荷を早めるための研究に取り組んでいる。ビニールハウス内の室温を高く保つことで、通常より約1カ月早い7月後半に収穫できたという。近畿の高校生が農業の研究成果を競う大会で最優秀賞に選ばれ、10月末の全国大会に進んだ。


 研究しているのは4年の相川智哉さん(19)、井上空我さん(18)、浦田士温さん(19)、新道陸斗さん(18)の4人。今春、先輩から取り組みを引き継いだ。糖度上昇など品質向上を目指した過去の研究と違い、農家の増収に着目した。


 シャインマスカットは通常、8月に収穫して出荷が始まるが、時期を早めることで、7月から入れ替わりに地元特産の「三和ぶどう」(マスカットベリーA)をリレー的に栽培し、増収につながると想定した。220房のシャインマスカットが育つハウスへ毎日足を運び、換気の時間帯や水やりの量の調節などで室温を厳密に管理した。春は以前より高めの25度程度に保つと、収穫の時期が早くなったという。


 府代表として8月の「近畿学校農業クラブ連盟大会」発表した。同高からは初出場ながら、7校の中で最優秀賞に輝いた。発表者のミスもあったが、他のメンバーがすぐフォローできたという。


 地元のブドウ農家の助けになりたい、という思いで研究してきた浦田さんは、「チームワークが発揮できた。研究も農業でいかに稼ぐかという、目の付け所が良かったのでは」と振り返り、全国大会への思いを新たにしている。