NPO法人代表の藏田和美さん(50)。大津市の自宅にあるシェルターには保護した猫が約30匹いる。近年多いのが「多頭飼育崩壊」。繁殖しすぎて適切な飼育ができなくなるケースを指すが、「無責任な飼い主」と批判して終わりだとは考えない。

 「本当は猫と一緒に暮らしたいはずだが、自分たちでは幸せにすることができないことを誰よりも分かっている」。飼い主から寄せられる「ありがとう」の一言に、そんな思いが込められていると藏田さんは思う。保護で一見解決したように見えるが、飼い主は自分を責め、苦しみ続けることになるとも感じるという。

 多頭飼育崩壊に至る背景に目を向けると、飼い主が病気や貧困などで地域から孤立しているケースが多いという。福祉機関と連携することで、深刻な事態に陥る前に……