京都は古都のイメージから緑茶や抹茶を好む印象を持たれている。しかし、京都市はコーヒー消費の金額も量も全国トップ。ハイカラ、パン好き、喫茶店文化などさまざまな理由が挙げられている。長年にわたってコーヒーが愛され、独自の文化が育ってきた。

 錦市場の近く、京都市の中心部にあるイノダコーヒ本店(中京区)。医師や大学名誉教授、銀行の元幹部、オペラの元プロデューサーら、多彩な面々の常連客が円テーブルを囲む。

 舞妓(まいこ)の着付け、三島由紀夫が小説「金閣寺」執筆の取材で泊まった旅館、新型コロナウイルス禍の見通し…と話が弾む。60年間ほぼ毎日通う