滋賀県野洲市役所

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 滋賀県野洲市は15日、市有地を無断占有しているとして、土地建物を使用する法人や個人など計15者に対し、建物撤去と土地の明け渡しを求めて訴訟を起こすと発表した。17日の市議会定例会に関連議案を追加提案する。

 市によると、問題の市有地は同市妙光寺の計約1700平方メートルで住宅などの建物複数棟と倉庫、駐車場などがある。建物は昭和30年代ごろに事業者の事務所や社宅として建てられたとみられ、その後廃業し所有者が替わったという。市は権限委譲に伴い、2005年に国から土地譲渡を受けた。周辺開発の話が持ち上がった14年以降、所有者と利用者を特定し、明け渡しの交渉を文書や対面で行ってきたが、同意を得られなかった。相手方は「旧野洲町と賃貸借契約を結んだ土地として引き継いだ」などと主張している、という。

 15者の内訳は土地建物の所有を主張する3者と、建物に居住したり倉庫として利用したりする12者。一部訴訟では無断使用の間の賃料相当損害金を請求する。

 市の説明では、一部所有者が土地を相続してから11月で10年が経過し、所有権を持っていなくても権利を主張できる「時効取得」の期限が迫るほか、国道8号バイパスの接続道路としての市有地整備方針もあり、市は提訴を決めた。