福知山鉄道館ポッポランドイメージパース(福知山市産業観光課提供)

福知山鉄道館ポッポランドイメージパース(福知山市産業観光課提供)

福知山鉄道館ポッポランドの移転先となる福知山城公園の一角(福知山市堀)

福知山鉄道館ポッポランドの移転先となる福知山城公園の一角(福知山市堀)

ポッポランド新設移転予定地

ポッポランド新設移転予定地

 京都府福知山市は、建物の老朽化で休館中の福知山鉄道館ポッポランド(同市下新)を福知山城公園親水広場内(同市堀)に移転整備する計画の概要をまとめた。CGを利用して機関車に石炭をくべる体験型の展示を取り入れる。2022年度に着工し、23年度初夏のオープンを目指す。

 同館は1998年に開設し、耐震問題を理由に18年3月に休館。個人から2億円の寄付を受け、福知山城に隣接する「ゆらのガーデン」駐車場内への移転計画を進めていたが、太陽光パネルによる住環境悪化の意見などを受け、予定地を変更していた。

 展示は「鉄道の歴史継承」をコンセプトに、蒸気機関車の動輪などを旧1号館から移設する。

 CGを使う「機関車火夫体験」は今春から福知山公立大の倉本到教授を中心に開発している。石炭をくべる火室を模した空間で、スコップを動かすとカメラが感知し、入れる石炭の量によって車窓の景色のスピードが変わる仕組みという。

 建物は瓦ぶきの平屋建て延べ570平方メートル。水害対策として30センチの盛り土を行う。2号館(同市菱屋)にある蒸気機関車はそのまま保存し、分散展示とする。旧1号館は、展示資料などの保管場所として検討している。

 機関車の清掃などを続けている福知山SL保存会の会長、松山美昭さん(74)は「リピーターを増やしていきたい。そのために、CG映像など新しい展示を始めるのは良いのでは」と話した。

 市は年間5万人の来場を目標とし、新たな観光拠点を目指す。公園整備と施設の建設、展示費用などに約7億円を見込み、寄付金も活用する。