大津地裁

大津地裁

 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪判決(確定)を受けた元看護助手西山美香さん(41)=彦根市=が、国と滋賀県を相手にした国家賠償請求訴訟で、県側が15日、全面的に争う内容の準備書面を大津地裁に提出した。原告側が同日、明らかにした。

 原告側によると、県側は準備書面で、患者の死因について「病死」などとする原告側の主張を否認し、「心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)である」と主張している。

 さらに、再審で認定された県警の捜査の不当性についても反論。軽度の知的障害などがある西山さんを不当に誘導して「自白」に追い込んだとする点に対しては、「取り調べに対しても十分な記憶力や説明能力などを有していることが認められ、知的障害者と評するのはあまりにも安直に過ぎ誤りである」とし、供述弱者とされる点についても「取り調べ担当の刑事に好意と信頼を寄せて虚偽の殺害行為を自白することなど根本的にあり得ない」などと反論した。

 16日に訴訟の進行協議が予定されており、原告弁護団長の井戸謙一弁護士は「再審で無罪判決が確定しているのに、なおも犯人扱いしている。再審判決をひっくり返すような驚きの主張をしており、憤っている」と述べた。