翁の面を着け、「しっちょい」と声を掛けながら「牛」を操る奈島宮司(綾部市宮代町・綾部八幡宮)

翁の面を着け、「しっちょい」と声を掛けながら「牛」を操る奈島宮司(綾部市宮代町・綾部八幡宮)

 昔の稲作を再現する神事「お田植え式」が7日、綾部八幡宮(京都府綾部市宮代町)の春季大祭で奉納された。宮司や氏子が田植えや牛耕といった農事を掛け声や擬音語を交えてユーモラスに演じ、五穀豊穣を祈った。

 翁(おきな)の面を着けた奈島正倫宮司(80)が木製の「牛」を「しっちょい」と声を掛けて操り、田すきをする様子などを演じた。終盤の田植えでは、旧綾部町内の神社5社の氏子総代が苗を植える所作を唄に合わせて行った。

 お田植え式は江戸時代の1796(寛政8)年の古文書の写しに台本が記され、少なくとも220年以上前から続く。太平洋戦争時から約50年間中断したが、1994年に前宮司と氏子たちが復活させた。