天皇陛下からの御幣物が供えられた奉弊の儀(京都府八幡市八幡・石清水八幡宮)

天皇陛下からの御幣物が供えられた奉弊の儀(京都府八幡市八幡・石清水八幡宮)

 京都府八幡市八幡の石清水八幡宮で15日、勅祭「石清水祭」が営まれた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨年に続いて内容を大幅に変更。例年は山の麓にある頓宮で行う「奉幣(ほうべい)の儀」を山上の本宮で営み、国民の平安やコロナの収束を祈った。

 勅祭は、勅使が天皇陛下からの「御幣物(ごへいもつ)」を供え、国家鎮護などを祈る祭典。石清水祭は京都市の賀茂祭(葵祭)、奈良市の春日祭と共に「三大勅祭」の一つに数えられている。

 奉弊の儀は午前10時に開始。本殿へ迎えられた勅使の一行は、辛櫃(からびつ)の中から御幣物を取り出し、宮司へと手渡した。厳かな雰囲気の中、宮司の祝詞奏上や勅使による祭文の読み上げがあり、参列者約40人が見守った。午後からは、例年は近くの放生川で行われる放生行事が境内の池であり、神職がコイや金魚を放した。

 山上から麓へ神がおりる「神幸の儀」や、それに合わせた平安装束の約500人による行列などは2年連続で取りやめた。山上で奉幣の儀が営まれるのは、創建1161年の歴史上でも終戦直後と昨年に続いて3度目という。