人が入れるように、実物の約4倍の大きさに作ったタツベの模造品(滋賀県草津市下物町・滋賀県立琵琶湖博物館)

人が入れるように、実物の約4倍の大きさに作ったタツベの模造品(滋賀県草津市下物町・滋賀県立琵琶湖博物館)

 琵琶湖博物館(滋賀県草津市)で5月6日まで、琵琶湖で使われた伝統的な漁具約250点を並べた特別展「琵琶湖漁具図鑑―魚つかみの道具のヒミツ」が開かれている。琵琶湖のみで使ってきた漁具や、モロコなどを取る網の時代ごとの変化を紹介している。

 2018年3月に同館所蔵の漁具約2400点が国の登録有形民俗文化財となったことを記念して企画した。

 琵琶湖でしか使用されない「エビタツベ」は入り口が漏斗(ろうと)状の竹製のかごで、湖底に並べてスジエビなどを捕獲する。同展では実物展示とともに、漁師が使う様子を録画した映像も放映する。産卵期に岸辺に近づくフナなどを捕る「タツベ」の紹介コーナーでは、実際の4倍の大きさの模造品を用意した。一度入ると出られなくなる仕組みを体験できる。

 モロコ、フナ、アユなどを捕獲する小糸網は、年代順に並べて展示。昭和30年代は、高さが80センチほどで素材の一部に人の髪の毛などが使われていたのが、同50年代は、高さ4メートル以上で化学繊維の三重構造となるなど、素材や構造の進化が分かる。

 漁師の漁具以外に農民らがため池などでおかずとして食べるドジョウを捕るために使っていた「ドジョウ踏み」などもある。

 渡部圭一学芸技師は「琵琶湖の漁業の面白さや奥深さを知り、滋賀の食文化を改めて考える機会になれば」と話す。月曜休館。観覧料が必要。