京都地裁

京都地裁

 マッサージと称して女性にわいせつ行為をしたとして逮捕されたが不起訴処分となり、再捜査を経て準強制わいせつ罪で起訴された大阪府堺市の自営業の男(56)の初公判が16日、京都地裁(伊藤寿裁判長)であった。男は胸を触るなどの行為は認めたものの、「(被害者との間に)同意があったと考えている」として無罪を主張した。

 起訴状によると、2018年1月17日午後9時半ごろから翌18日午前0時ごろまでの間に、当時営んでいた京都市右京区のアロママッサージ店で、客として訪れた女性(当時39)に対し、上半身を触るなどのわいせつな行為をしたとしている。

 検察側は冒頭陳述で、マッサージ店のホームページに性的サービスの提供をうかがわせる記載は無く、わいせつ行為を行うことについて女性から事前に明示的な承諾を得たことはないと指摘。隠しカメラで撮影した上で犯行に及んだとも述べた。

 弁護側は、被害者との同意があったか、男が誤信していたとして、犯罪は成立しないと主張した。

 公判の後、被害者の女性が報道陣の取材に応じ、「同意したかどうかは私が一番分かっている。同意したことは一つもない」と憤る思いを打ち明けた。

 男は19年6月に府警に逮捕されたが地検は不起訴処分(嫌疑不十分)にした。女性が検察審査会に処分の不服を申し立て、昨年10月、同審査会が不起訴不当と議決。地検が再捜査し、今年6月に起訴していた。