明治から昭和の政治を動かした最後の元老西園寺公望(1849~1940年)が一時期を過ごした邸宅・清風荘(京都市左京区)の歴史を解き明かす「清風荘と近代日本の学知」が出版された。数々の要人が出入りした舞台でありながらも知名度のない清風荘に光を当てた初めての本で、建築、庭園、政治史の研究者が魅力や歴史を伝えている。

 今出川通を百万遍交差点から西に歩くと、森のような一帯が広がっている。中は見えず非公開のために様子はうかがえないが、清風荘はここにある。