京都市北区の下坂厚さん(48)はアルツハイマー病による若年性認知症とともに暮らしている。写真が好きで、長年撮り続けてきた下坂さんに協力してもらい、下坂さんが見ている「認知症の世界」を写真で再現した。下坂さんと妻の佳子さん(56)の言葉と一緒に紹介する。21日は「世界アルツハイマーデー」。下坂さんは「目には見えない症状や、内面を知ってほしい」と願う。


以前は魚屋で働いていました。エビの盛り付けで数が分からなくなりました。1、2、3と頭の中で順に割り振った数字がすぐに消えていく。インターネットでパスワードを打つとき、1文字打ち込むとすぐに見えなくなるのと似ています。5ぐらいまでいくと、いくつまで数えたのか、覚えていられなくなります。
病院へ行くと、アルツハイマー病による若年性認知症と診断されました。2019年、46歳の時です。
インターネットで調べると認知症は悪いイメージばかりでした。仕事は退職しました。絶望的な気持ちになり、「人生を終えたい」とまで思いました。