再審無罪が確定した当事者らと登壇し、亡き父の再審無罪を勝ち取りたいと語る阪原弘次さん(右から3人目)=18日午後、大阪市・大阪弁護士会館

再審無罪が確定した当事者らと登壇し、亡き父の再審無罪を勝ち取りたいと語る阪原弘次さん(右から3人目)=18日午後、大阪市・大阪弁護士会館

 滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性=当時(69)=が殺害され金庫が奪われた「日野町事件」の第2次再審請求で、支援する日本弁護士連合会などは18日、大阪市内で集会を開いた。強盗殺人罪で無期懲役が確定した阪原弘元受刑者=2011年に死亡=の遺族や全国で再審無罪が確定した事件などの当事者ら約100人が集まり、早期の再審開始を求める決意を改めて表明した。集会の模様はオンラインで配信され、全国の支援者ら約150人が視聴した。

 事件を巡っては大津地裁が18年7月に再審開始を決定した後、検察側が決定を不服として即時抗告し、大阪高裁で審理が行われている。弁護団は今年2月までに阪原さんの犯人性を否定すると主張する新証拠を提出し、立証をし終えたとして、9月中に次回の三者協議を開いて審理を進めるよう裁判所に求めているが、いまだに日程が決まらないという。

 集会で伊賀興一弁護団長は「再審開始決定から3年2カ月の間に裁判長は3回変わった。今の裁判長は三者協議を申し入れても電話口にも出ず、たなざらしにされている」と苦言を呈した。

 阪原さんの長男弘次さん(60)は「父が逮捕されて34年がたち、本当に長い年月が流れた。(再審無罪が確定した事件の当事者と会い)それに続くことができたらいいと感じた。さらに再審請求をしている他の事件につなげることができれば」と期待を示した。

 1967年に茨城県で起きた「布川事件」で強盗殺人罪に問われ、2011年に再審無罪となった桜井昌司さん(74)は「こんなに冤罪(えんざい)を作って、どうして警察は平然としていられるのか。一人でも多くの人を救うためにこれからも支援し続ける」と話した。