女子50メートル自由形を制し、表彰台でほほ笑む大本里佳

女子50メートル自由形を制し、表彰台でほほ笑む大本里佳

 世界選手権代表選考会を兼ねた競泳日本選手権最終日は8日、東京辰巳国際水泳場で9種目の決勝が行われた。女子50メートル自由形は中大4年の大本里佳(イトマンSS、立命館高出)が25秒02で優勝したが、派遣標準記録には届かなかった。

 激しい水しぶきの中、大本は中盤で抜け出すとそのままゴールに先着した。女子50メートル自由形。初挑戦で表彰台の頂点に立ったが、世界選手権の派遣標準記録には届かなかった。「24秒台が出ずに悔しい」とタイムへのこだわりを口にした。

 上京して4年。キックを打たずに流線形の姿勢をイメージした「ストリームライン」だけで15メートルに到達する練習を繰り返し、スタートの推進力を磨いた。その成果を一気に発揮。「地道なトレーニングの積み重ねが実った」と手応えも語る。

 当初、専門の200メートル個人メドレーにつなげるために自由形の強化を始めた。昨年の世界短水路選手権でリレーに出場し、短距離を得意とする選手とタイムが変わらず、「50メートルも向いているかも」と気づいたという。そこから記録は1秒近く上がり、自由形では100メートルと同様、50メートルでも今大会の出場者で最速の持ちタイムだった。

 「半年前までこの種目で泳ぐ自覚はなかった。リレー要員ではなく、個人種目で代表に入れる選手にならないといけない」。新たな可能性を見いだした言葉に決意がみなぎっていた。