【資料写真】滋賀県警の滝澤依子本部長

【資料写真】滋賀県警の滝澤依子本部長

 滋賀県東近江市の湖東記念病院での患者死亡を巡る再審で無罪が確定した元看護助手の西山美香さん(41)=彦根市=が国と滋賀県に国家賠償を求めた訴訟で、無罪判決を否定する内容の準備書面を作成した県警は21日、滝澤依子本部長が28日の県議会本会議で、西山さんを犯人視した不適切な表現などについて謝罪する方針を明らかにした。

 県警によると、滝澤本部長は本会議一般質問での答弁で準備書面作成の経緯を説明するという。現在、訟務を担当する監察官室が、書面の表現などの修正に向け準備を進め、近く大津地裁に申し立てる。しかし、県警は違法な捜査はなかったとする主張は維持する方針。

 県側の訴訟実務を担う県警は15日に大津地裁に提出した準備書面で、患者の死因を「病死」とする原告側の主張を否定し、「心肺停止状態に陥らせたのは原告(西山さん)」などと主張。再審で認定された県警の捜査の不当性についても反論していた。

 これに対し、三日月大造知事は17日、「西山さんを深く傷つける表現があり、極めて不適切」と謝罪し、西山さんを犯人視する県警の準備書面の記述を修正するよう県警と県の担当者に指示していた。